2010年12月13日

友人小児科医師の描いた子供の心のケア絵本シリーズ

友人の小児科医師が日常の臨床での出来事を7年かけて4冊の絵本として自費出版しています。
ついに今年はビッグプレゼント。保育園、幼稚園、小児を診療する医療施設などに無料謹呈中です。
詳細は http://www.vividlady.com もしくは http://www.hap-fw.org でご案内中。
一般でも購入できますのでぜひ クリスマスプレゼントにどうぞどうぞ。。

こどもの心をケアする絵本謹呈中“保育園・幼稚園・小児を診療する医療施設等対象” 詳細はhttp://www.hap-fw.org

こどもの心をケアする絵本謹呈中“保育園・幼稚園・小児を診療する医療施設等対象” 詳細はhttp://www.hap-fw.org
子どもの心をケアする絵本:
かばくんとだいちゃんシリーズ4冊は、小児科診察室での出来事をもとに作成しました。@「おくち あーん!」主人公だいちゃん3歳から始まり、1作ごと1歳ずつ大きくなり、C「やさしい ちゅうしゃ」で6歳になりました。思春期のだいちゃんや仲間たちまで、伴走して応援したいと夢を描いています。 作者 竹内紀子(社)発達協会王子クリニック小児科医 絵 のる(NORU/稔幸)
1冊目「おくち あーん!」
口腔内診察をするときに、舌圧子というへらを使います。このへらをのどに挿入すると「オエッ!」という咽頭反射が起こります。個人差がありますが、一度強い印象を経験すると次の診察では、さらに緊張するため口を開けるのが怖くなってしまう子もいます。作者自身も小さい時、舌圧子が苦手でした。この絵本では、舌圧子を使わなくても「おくちあーん!」が上手にできる方法を具体的に提示しています。実際の診療では、まず絵本のキャラクターかばくんのパペットに「おくちあーん!」をしてもらい、次にお子さんに口開けをお願いすると笑顔で「おくちあーん!」をしてくれることが多いです。

2冊目「おねしょ じゃんじゃん!」
「おねしょ」の対応は「あせらず、怒らず、起こさず」が基本です。(詳細は「おねしょに関する正しい知識」をご参照ください。)
日中のトイレトレーニングで頻回の「トイレへ!」の声かけが、かえって排泄の自立を妨げると言われています(2時間おきぐらいがよいようです)。
さらに子どもは夜9時間以上熟睡をすることで、夜間に成長ホルモンや、尿を濃縮する抗利尿ホルモンが分泌されると考えられています。
また熟睡することで自律神経の安定が得られ、成長に必須の他のホルモン分泌も円滑に進みます。
そのため長い目でみると起こしてはいけないと皆さん理解しているのですが、
毎日の目の前の「おねしょ」に、つい文句や愚痴を言ったり、家族の誰かが「夜中に起こせばいい」と言って起こしてしまったりしてしまいがちです。
「おねしょ」が悪いことと刷り込まれると、お子さんは日中の生活でも自信が持てなくなり自己評価が下がってしまいます。
夜は「また朝おしっこ出てるんだろうな」と不安になりながら浅い眠りにつきます。(御家族が熟睡していると思っていても、診察室で本人に聞くと「怖い夢をみる」「夜中に起きてまた寝てる」と答える子が結構います。)
そこで、@薄味の食事を家族全員の健康のために少しずつ行うこと。(夕食時の濃い味は水分があとで欲しくなります)
    A夕食後の水分はコップ1杯までにすること。
    B寝る前やさしい声かけでトイレに誘うこと。 
    C手足が冷えやすいお子さんは、本人が寝て1時間以上経ってから(寝るときに体温が上がるので寝る前から温めすぎると汗をかいてしまい後でかえって冷えます)
    御家族が足元から腹巻きやレッグウオーマーを着けて、明け方の冷え予防をすること。
など、生活習慣を整えた上で
    寝る前に褒めたり、抱きしめたりしながら「おねしょじゃんじゃんして大丈夫だからね」と笑顔で伝えてください。
「おねしょ」対策
紙オムツをいやがる子には、おねしょパンツ(身長150センチまで対応する防水パンツがあります)にしたり、ぐっすり眠ったときにジュニア用紙おむつ(成人SSサイズ)をパジャマズボンの上から履かせて布団への被害をふせいだり色々な方法があります。
「尿意をもよおしたら、なぜ夜中にトイレに起きないのだろう?」という考えから、本人も御家族も全員本気で「おねしょじゃんじゃん!」と180度発想を切り替えられると「おねしょ卒業」が早くなる手ごたえを作者は感じています。人は「してはいけない」といわれるとかえって気になってしまいます。それを逆手にとってみたのです。
「おねしょ」に悩む以前の2歳ごろから、この絵本「おねしょじゃんじゃん!」を読んで、御家族全員がぐっすり眠っていただけたらと願っています。

3冊目「あくしゅ!」
下の子が生まれる前後の、上の子の扱いについて、よく親御さんから質問をいただきます。赤ちゃんが生まれても、すぐには「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」にはなれません。
むしろ兄弟いっしょのスタート地点に立ったと考えて、あえて平等に対応してほしいです。そして、できれば親御さんを思いっきり独占できるひとときを意識的に作っていただけたらと思います。
絵本では、地域の子育てサポーターのワニおばさんが、忙しいお母さんにかわって上の子のフォローをしてくれます。

4冊目「やさしい ちゅうしゃ」
注射のときの不安な気持ちを和らげようと、20年以上ずっと診察室で試行錯誤を繰り返しています。
注射の恐怖や注射部位への気持ちの集中を逃す方法は沢山あり、近年小児看護分野で行われているプレパレーション(preparation:小児の理解能力に応じた医療の説明をし、本人の頑張る力を引き出す)後の、
ディストラクション(distraction:小児の意識を遊びに向けて、医療処置のストレスを軽減する方法)にあたります。
この絵本「やさしい ちゅうしゃ」をお読みになって、注射という身体的な痛みだけでなく、心の痛みの逃しにも広く応用していただけましたらうれしいです。

 @「おくち あーん!」主人公だいちゃん3歳から始まり、1作ごと1歳ずつ大きくなり、C「やさしい ちゅうしゃ」で6歳になりました。
思春期のだいちゃんや仲間たちまで、伴走して応援したいと夢を描いています。
 作者 竹内紀子(社)発達協会王子クリニック小児科医   絵 のる(NORU/稔幸)

posted by みゃんこ at 05:05| Comment(0) | 友人の活動ご紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする