薬剤師は地域・在宅医療・介護保険サービス担当者に何をすべきか・協働は?

薬機法改正案が成立した。「調剤後服薬指導も義務づけ」これは大きな見える化であると考えます。

=医薬品医療機器等法(薬機法)改正案が27日、参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。=

昨日の衝撃の訪問看護ステーション看護師の行動をふまえて、今一体何が起きていて、何が今後薬剤師としてすべきことなのかを考えました。この改正は、単に薬剤師だけに焦点を当てているのではなく、添付文書の電子化や医薬品情報の速やかなる伝達により、国民の安全を守るという視点からも盛り込まれたもので、今までの薬剤師の活動から大きく変わるものではないですが、薬剤師以外の全国民に法律として明確に示すことでより一層の安全対策を講じているということになります。昨日の訪問看護師=看護ステーションに単独で薬剤師と連携せず、患者の家の薬を持ち帰ってしまい保管するという次元の話は、その看護師がわるいわけではなく、その後のお話でも、「他の看護ステーションでも普通にやっている」という常態化を示していたことがもっと衝撃で、さらに「看護師が入っているので薬剤師は来なくてよい=行くだけでない方法も多々あることは経験上知らない」という事実は、まさに在宅医療現場が、その担当している医師や看護師や薬剤師や介護職・ケアマネジャーが個々に自分の経験に基づき行動している ということの表れなのだろうと推察されることなのです。

 介護保険の制度、在宅医療の制度が普及はしていますが、その手順であるとか、協働であるとかそれらに統一性のある見解はなく、いざという通報先がどこなのかということも明確でなく、それぞれの管轄の行政は縦割りで何が何だかわからない というのが今の状況です。

 少なくとも 薬に関しては、在宅医療における薬剤師の役割、看護師の役割、ケアマネジャーが知っておくべきこと、プランを立てる際に把握しなければならない項目、訪問介護への指示などについてもっときちんと精査し 基本軸となる手順書はなければならないと思います。自分は東京ナースプラザで 毎年訪問看護師要請のコースで1日の薬剤に関わる講座をさせていた題いていますが、その数時間の講習は、今すでに訪問看護師になった方にもぜひ聞いてほしい内容です。

 ずっと長い間、薬局に通い=薬を元にやり取りしていた患者さまが、ケアマネジャーが関わった時から、その薬の管理に複数のものが関わるようになるのは危険であり、より一層の管理が必要だということをもっとみんなが認識しなければならない時がいよいよ来たのだと思います。薬剤師の疑義照会すらしらない訪問看護師が電話一本で「くすりがのめていないようなので回数をへらしてほしい」と依頼し、処方がかわったことを薬剤師が処方を見て察知し、それをもとに疑義照会すれば 医師にすれば そっちで話し合っていないんですかということになります。最大は その患者が一番混乱します。回数をいきなりへらされて他のものを飲んでしまっては元も子もないわけです。

薬剤師は業界として、もっと 介護支援専門員や訪問看護師にこの法律改正は今現在起きている薬の安全性やポリファーマシー、誤嚥、誤薬について知ってもらう努力をすべきだと思いますし、一人一人の薬剤師が毎日の業務の中で 身をもって知っていただく必要があると思っています。訪問看護師も一緒に街ではたらく医療者として、薬剤師の仕事を知っていただき、くすりの管理安全性の業務と 実際の医師補助としての患者看護の立場からの薬物治療の効果や副作用の確認を一緒にすることで 両輪になることをもっとわかってほしいと思っています すべて自分一人ですることによる 患者への安全性確保が保持できなくなることもあるということも訪問看護師を守るうえで大事な事柄だと思っています。今の在宅医療が安全に しかも効率を考えて展開できるよう 皆で今一度立ち止まり考えてみる機会につながればいいと思っています。
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