2015年03月05日

薬剤師の苦悩

【薬剤師の苦悩】
最近薬剤師とは何かということをよく考えさせられる。
薬剤師とは というよりは 薬剤師の職能とは というほうが正しい表現だ。薬を家業とする家に育ち、外資系製薬会社で医薬品業界の裏表、そして 医薬品開発やDIの底深さと面白さを学び浸透し、一方で日本の保健教育の未熟さに嘆き、薬を知っているからこそできる保健教育を目指してきた。薬剤師としては、製薬会社にいたときのDI情報の豊富さと地域の薬局での情報格差と開業をまわるMRのひとたちの戦略説明しかできない姿に哀しくなり、ようやくその是正をみるべく地元の多職種で在宅DI研修会を多方面の専門家の力を借りて身近にできるようにはなってきた。でもそこで、介護職が薬剤師の職能をほとんど理解していない実情にであい、介護職への実務をもっての体当り的な 医薬品リスクマネジメント業務を始めているところである。一方で 目立っているところではフィジカルアセスメントの旋風が巻き起こり、薬剤師としての真の実力であるDI力とのギャップをどう解決するのかと思っていや矢先、相互作用と体内動態を基盤とする医薬品に関するプレアボイドの理論と処方カンファの話を聴き、揺り動かされる。自分は、薬剤師の一番の基盤は、自分が対面する医薬品のDIをどれだけ知り尽くしているかという力ではないかと思っている。その力がなければ いかにフィジカルアセスメントをしようが、他の医薬品との相互作用をみて複数の医師に疑義照会をしてみようと思っても、看護職や ケアマネヘルパーに指導をするにしても十分条件は満たされないのだろうと思う。20代で製薬会社の業務の中で添付文書をすみからすみまで読みつくしていたその時代の力をいま一度、浅草の在宅で活用してみたいと思うようになった所以である。薬剤師さんに入ってもらうかどうかのような初歩議論ではなく、薬剤安全業務をチームの中でだれが担うのか、その専門家でありたいと思っている。処方をみて処方監査をして調剤をして調剤監査をする当たり前の業務の上に成り立つ もっと多次元的な仕事。
そうゆう薬剤師業務を目剤たいものだと思う。
私が行っている保健教育も、その一つの柱として重要ではあるが、薬剤師の本論ではない。フィジカルも重要だが本論ではない。薬剤師教育の中で6年制にしてまでしたかったことをいま一度振り返り、本論に再度自分の身をおいてみたい・・・日々もっと勉強しなくては。と思うところである。

薬歴事件は、社会の薬剤師登用ビジネスの一端を表している一面だったと思う。高額の給与に目がくらんだ若者たちは翻弄され続けている。あれだけ勉強したその知識をぜひ生かしてほしいものだと思う。ドラッグストアで処方調剤を受ける人たちと 地元で長年のかかりつけ薬局を受ける人たちは若干、職業層 年齢層が違うのかもしれない。だとすれば、これをいい機会だと考えて今回の薬歴事件で取りざたされた薬局に来ていた患者さまの処方ジャンルの分析をしてみれば、その背景で社会を反映する何かがわかるかもしれない。ただ電子薬歴で ぽつぽつと定型文言を入力するだけなら既に意味のないものになってしまう。ただ書き込んで終わりではなく、ただ薬歴らしきものに仕上げるのではなく 薬剤師としてすべきことは何かを今回のことで分析してほしいものだと思っている。
多くの若い薬剤師が 日々それだけの業務を強いられ長時間業務をしていることにより、研鑽意識や研鑽の機会が失われていることは社会の損失である。若い薬剤師の教育で挽回していきたいものである


posted by みゃんこ at 09:18| Comment(0) | 新たな時代の新薬剤師像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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